市政報告
2024年6月
教育行政、公園、市職員の働く環境、女性の健康などについて
1.教育行政について
(1)教育をテーマとした市民フォーラムの継続的な開催について
Q)30年後のよりよい小山市を目指して、まちづくりを進めていくにあたり、ひとづくりをすすめてい く必要がある。教育をテーマとした市民フォーラムを継続的に開催していくことはできないか。
A)市民で構成される運営委員会に「教育」をテーマにしたフォーラムの開催を提案し検討する。 「教育」の中には、様々な課題があると認識しているため、テーマを細分化して複数回開催することも併 せて検討いていく。
(2)学校給食について
Q)学校給食での有機農作物の提供状況についてと今後の目標値について伺う
A)令和6年度は、小山産の米飯給食を週4回、その中の有機栽培米は年間33回使用。 下生井小・網戸小学校については、年間を通して、使用している。 令和10年度までに50%を目指し、今年度は、有機野菜の試験導入を行う。
Q)有機野菜の試験導入について
A)生産規模と配送効率から、下生小、網戸小、乙女小の3校を選定。 野菜は主に、じゃがいも、にんじん、玉ねぎで、肉じゃがやカレーなどに使用する予定である。
Q)学校での食育について
A)毎月 8 日のおやま「わ食の日」と」中心に、地場産物を活用し和食の献立を提供。 行事食・郷土食の「しもつかれ」や「モロの煮つけ」、地場産物の「ホンモロコ」を提供することにより郷 土の歴史や食文化への理解を深めている。「だし」は、にぼしやかつおぶしからとり、から子どもたちの味 覚形成に寄与している。楽しく食べてもらう工夫として型抜きした人参を入れる「ラッキーにんじん」も こどもたちに人気がある。 オーガニック給食は、環境保護に対する関心を深める教育効果が期待されており、食育の取り組みを普及 し、学校・家庭・地域で食育の「わ」を広げていきたいと考えている。
Q)食育の「わ」を広げていくためにも、子どもたちの笑顔とともに小山市民全体に伝えるため広報等で PR できないか。
A)給食を食べている子どもたち含め、学校給食に関わる生産者、栄養教諭、調理従事者等を取材し、特 集記事で取り上げ、食育への取り組みを周知していく。
2.公園について
Q)幼児公園の除草剤を使用した管理について ※幼児公園→宅地分譲の開発行為などによって設置された小規模な公園
A)幼児公園に限らず、小山市の公園では、農林水産省に農薬登録された除草剤を散布することにより雑草 の管理をしている。
Q)除草剤を使用しない幼児公園の雑草の管理はできなのか。
A)現在、市内の公園の中には、公園等愛護里親会と自治会のボランティア活動で定期的に草刈りを実施 し、除草剤を散布していない公園がある。市としては、除草の管理方法について検討し、地域の理解と協 力を得て、除草剤を使用しない緑地管理を拡大して行きたいと考えている。
3.市職員の働く環境について
(1)男性職員の育児休暇取得の現状について
Q)小山市の男性職員の育児休暇の取得状況について伺う。
A)令和5年度における男性職員の育児休業取得率は、74%であり、「第4期小山市職員子育て支援行動 計画」での目標値40%の取得率を超え達成している。1か月未満の期間で取得する職員が最も多く、男 性取得者全体の64%を占めている。 Q)男性育児休暇取得の次期目標値について
A)令和6年の実積を踏まえ、より高い目標を掲げ、次期計画を策定したいと考えている
Q)広報5月号では、こども・子育て政策についての特集だったが、表紙にママとこども、こども家庭セ ンターの紹介においても女性だけであり、子育ては女性がするものという固定的な性別役割分担意識(ジ ェンダーバイアス)が市民の方により強くかけられてしまったのではないか。男性が育児しやすい、相談 しやすい環境は整っているのか。
A)こども家庭センターでは、男性育児支援「Father in Oyama ~パパ支援クラス~」を、昨年は5回 (71名参加)開催した。令和5年度から母子健康手帳の名称を「親子健康手帳」に変更し交付してい る。「マタニティークラス」にも多くの父親が参加している。 子育てひろばでは、3か月以上の未就園児のお子さんと保護者を対象としたイベントで「パパといっし ょ」を開催し、多数の参加がある。 性別に関係なく安心して育児ができるように取り組んでいく。
Q)幼少期を過ぎた子育てにも積極的に関われる育児環境となる、市職員に向けた取り組みはあるのか
A)「子の看護休暇」の取得を認めているが、現在は、小学校就学前の子に限定されており、学校行事が含 まれていない。今後、国の方針を踏まえて、休暇取得の範囲の拡大を検討いていく。
4.女性の健康について フェムテックの活用について
Q)女性特有の健康に関わる課題を現代のテクノロジーを駆使して解決しようとする製品やサービス全般をフェ ムテックといいます。 フェムテックへの今後の取り組みや広報について
A)フェムテックは女性活躍推進に向けた女性特有 の健康課題の解決に有効であると認識していることから、まずはフェム テックに関する情報収集・啓発に努めてまいります。
Q)フェムテックについて、国の経済効果は、2025年時点 で約2兆円と経済産業省が試算されているが、課題もある。 職員がフェムテックについて学ぶ機会を作ることはできないか
A)フェムテック分野の拡大が予想されることから、市といたしましても、 その動向を注視していく。
5.公共交通について
Q) おーバス80歳以上無料の実証実験事業について、無料場者証を 希望により自宅に郵送することはできないか
A)健康保険証や年金手帳など「年齢が分かる本人確認書類」を運転手に提示することで運 賃が無料とな ることを広報等でPRしていく。「無料乗車証」の希望者への個別郵送につきましては、現時点では 考 えていない。
6.駅周辺環境美化について
たばこの吸い殻のポイ捨てと受動喫煙について
Q)喫煙所が適切に設置されることにより、路上喫煙禁止区域内外での喫煙やそこからのポイ捨て、受動喫 煙の危険を軽減でき、モラルの向上につながり、喫煙者と非喫煙者、双方に配慮された環境になるのではないか。
A)喫煙所の再設置や移転については、再開発事業に合わせ、喫煙者、非喫煙者双方に配慮した整備を検討する考え。 また、喫煙禁止区域では、路上喫煙指導員による喫煙マナーの指導を行っているが、禁止区域外におい ても、ポイ捨ては廃棄物の適正処理に違反する行為であることから、すべてのごみのポイ捨て防止の意識 向上にむけ、啓発活動の拡充を併せて進めていく。
Q) 路上喫煙や望まぬ受動喫煙を防止しできるよう喫煙所の設置を計画していただけないか。また、現在の喫 煙所を効果的に伝えることはできないでしょうか。
A)喫煙所設置可能な用地等の確保について、検討を進めていく。 また、路上喫煙防止指導員による指導だけでなく、中央自由通路にある広告柱や小山市ホームページで も、指定喫煙場所の案内及び喫煙マナーの向上を呼びかけていく。